世界司厨士協会連盟は、19世紀終わりにヨーロッパの料理人たちがシェフの集いを開いたことに始まり、食の世界において新たなる一歩を踏み出すべく1919(大正8)年にスイス・ジュネーブに事務所を設立しています。1928(昭和3)年、本格的に活動を行うため初代名誉会長ジョルジュ・オーギュスト・エスコフィエ氏が、フランス・パリのソルボンヌ大学にWorld Association of Cooks Societiesを立ち上げ、現在のWORLDCHEFSにつながっています。
1956年に国際調理士技術協会(1958年に全日本司厨士協会に吸収合併)が当時の名誉会員S・Weil氏を通して世界司厨士協会連盟に加盟の申込みをし、1957年1月1日、正式に日本の加盟が決定しました。以降、全日本司厨士協会は今日に至るまで日本を代表する調理人団体として、隔年開催される世界会議(Worldchefs Congress)や4年に1度開催される世界料理オリンピック(Culinary Olympics)、アジア会議、ジュニアシェフフォーラム等、数多くのイベントを通じて国際交流活動に参加しています。
2004年には、ビル・ガラガー氏の提唱により調理人の知識と技術を次世代へ継承する義務を考え、毎年10月20日を「Chefs Day(シェフズデー)」と位置付けました。この日には、世界各国のシェフ達が調理場を離れ、社会活動に励む日として、各国の恵まれない子供達のための食料支援や食のイベント活動を行うなど、時代とともに動き続け、近年では世界最大の食品・飲料会社であるNestlé Professionalとパートナーになり世界各国でその活動をしています。
また、世界で広がりつつある食料問題や災害支援活動を重視し、社会に貢献していくようにとロゴマークには地球儀を抱えたシェフをデザインし、「シェフ(司厨士)が世界を支える」といった意味を込めてWorld Association of Chefs Societiesと名称を変更。2009年1月20日にはパリ支局が設立。現在ではヨーロッパのみならず、アジア、アメリカ、アフリカ、オセアニアといった100カ国を超える加盟国のシェフ協会と国境を越えて食の交流を深めています。
WORLDCHEFS
世界司厨士協会連盟について
世界司厨士協会連盟(World Association of Chefs Societies 通称WORLDCHEFS)は、世界の食の安全と調理技術の向上を目指して、調理セミナーや国際料理コンクールを開催する等、各国のシェフ協会とともにグローバルな活動をしている非営利団体です。その加盟国である日本の代表団体、全日本司厨士協会(All Japan Chefs Association)は、アジア理事国の代表を務めていたこともあり、世界に通じるシェフ協会です。